京都木津川マラソンのフルに初めて参加してきました。
このコースは川土手のサイクリングロードを利用したコースで、ところどころ土手と川原の上り下りがあるものの、ほぼ全体的にはフラットなコースです。
その点、過去2回走った、起伏の激しいあいの土山のコースに比べれば走りやすいかなと期待したのですが・・・
このコースは川土手のサイクリングロードを利用したコースで、ところどころ土手と川原の上り下りがあるものの、ほぼ全体的にはフラットなコースです。
その点、過去2回走った、起伏の激しいあいの土山のコースに比べれば走りやすいかなと期待したのですが・・・
コースを大まかに説明すると、まず、スタート地点の山城大橋から約10kmは木津川沿いに南下。
折り返して橋を通り過ぎ、30km地点まで北上。
そしてまた南下して戻ってきます。
ここで問題なのは、10km地点から30km地点までの北上部分。
つまり、北西の季節風をまともに受けるということですね。
このことがいかに厳しく辛いことであるか、つくづく思い知らされる結果となりました。
[Start~5km 30'55"(6'11"/km) スタートロス1'30"]
当初の作戦としては、4時間のペースランナーをマークしてぴったりと付いて行き、最後に残った力を振り絞ってペースランナーの前に出るというつもりでいました。
スタート位置に並んで周りを見渡すと、それらしい派手な色のベストを着ている人がいます。
よし、彼についていけばいいんだな。
午前10時、号砲とともに一斉にスタート。
と、言いたいところですが、私が並んでいる場所は申告タイムが4時間から4時間半のグループで、全体の中間あたり。
号砲が鳴ってから暫くはまだその場に立ったままの足踏み状態です。
のろのろと進んでスタート地点を通過したのが1分30秒遅れ。
コースは幅の狭いサイクリングロードだから、その後もまだ混雑が続いて暫くの間はのろのろのままです。
漸くペースが乗ってきたのが3kmを過ぎたあたりでしょうか。
それでも前後左右人、人、人。
そしてこの頃、マークしてきたペースランナーだと思っていた人が全く無関係だと気付きました。
これはまずい!!
本物のペースランナーを探してちょっとペースアップしますが、なにしろ幅の狭い道なのでそう簡単には前に行けません。
それでも人を掻き分け掻き分け、やっと背中に「フルマラソン4時間」のゼッケンをつけた本物のペースランナーを見つけました。
[5km~10km 26'05" (5'13"/km)]
やっと見つけたペースランナーに付いて行きますが、そのペースがちょっと早い感じです。
どうやら彼も、スタートの遅れを取り戻すべくちょっと急いでいるようです。
その理由が後でわかりました。
先の方に彼の他にも3人くらい、同じ4時間のペースランナーがいました。
それに追いつこうと急いでいたんですね。
ここまで私も一緒に付いて来たので、ペースは4時間のペースに取り戻すことが出来たけど、その分ちょっとオーバーペース気味です。
先頭の選手が折り返してきてすれ違いますが、幅の狭いサイクリングロードでのすれ違いはとってもスリリング。
ちょっと気を抜くと衝突や接触が起こりかねないので注意が必要です。
[10km~15km 27'13" (5'27"/km)]
やっと仲間のペースランナーに追いついたところで先のペースランナーは少しペースを落としました。
先を行く3人のペースランナーの後ろには、私と同じような考えを持ったランナーたちがたくさん集団になって密集しています。
これは、折り返し後の向かい風を避けるにはちょうどいいのですが、なにしろあまりに密集しすぎていてとても走りにくいですね。
ちょっと気を許して隙間をつくると、さっと割り込まれたりして、控えめな性格の私は徐々にペースランナーから離れていってしまいます。
それで私は、集団の前に出る作戦を取ることにしました。
集団の前にもたくさんのランナーが連なっているので、風除けには困ることもないだろうと思ったのです。
[15km~20km 27'41"(5'32"/km)]
向かい風はかなりの勢いで吹き続けています。
時には左から突風も吹き、体が斜めになっているのが感じられるくらいでした。
それでもこのあたりはまだ体力もあったのでペースも順調で、4時間のペースランナーから少しではあるけど距離をあけることも出来ました。
[20km~25km 27'43" (5'33"/km)]
半分をすぎた辺りから徐々に疲れが見え始め、ペースを維持するのがきつくなってきました。
心拍数を見ると160bpmを超えているときもあるくらいです。
このペースでこんなに心拍数が高くなるとは、やっぱり向かい風の影響は大きいんだな。
それでもまだここら辺までは頑張りが効いて、何とかペースを維持できていました。
[25km~30km 34'08" (6'50"/km)]
もう少しで向かい風の区間が終わって楽になるというところですが、そろそろ我慢も限界に達してきました。
強風と寒さで脚はすでにパンパン。
気が付くと、少し開きがあったはずのペースランナーがすぐ後ろに迫って来て、そのまま集団に飲み込まれてしまいました。
何とかこの集団について行こうとした時、ふくらはぎにピクッと。
心配していた痙攣の前兆です。
それに加えて、太ももの前側にも痛みが出ていました。
これは今までに経験したことのない痛みです。
やっぱり強風と寒さで予想以上に体力を消耗していたのでしょう。
[30km~35km 32'03"(6'23"/km)]
太ももとふくらはぎの痛みはペースにあわせて微妙に変化します。
様子を見ながら調整し何とか走り続けました。
今改めてタイムを見ると、ここから少しペースアップしていますが、やっぱり追い風に変わったおかげでしょうか。
しかし、走っているときの気持ち的には全然楽にはなっていませんでした。
というより、ますます苦しくなるばかりです。
「何でこんな苦しいことを好き好んでおまえはやっているんだ?
バカなことはやめて歩けばいいじゃないか」
頭の中でもう一人の自分がやさしく語りかけてきます。
[35km~GOAL 43'40" (6'04"/km)]
35km通過、あと残り7km
36km通過、あと残り6km
37km通過、あと残り5km・・・
攣りそうな脚を何とかかばいながら、必死でゴールを目指します。
ゴール地点の赤い橋も見えてきましたが、まだまだ遥か彼方。
それでも一歩一歩前に進めば確実にその距離は縮まります。
いや、ほんとに縮まっているのかと疑いたくなるほどですが、でも、ただそのことだけを信じて前に進むだけです。
集中力もだんだん薄れ、40km地点を通過したのかどうか定かではありません。
ただ、ちょっとずつ橋が大きくなってきているので唯一それだけが心の支えです。
そして、41kmを通過。
よし、あと1kmちょっと。
沿道のスタッフの方からも「あとちょっとだよ~」と声がかかりました。
その声に「ありがと~」と応えて、ここからはやけくそのラストスパート。
そして、ゴーーーール!!
タイムは4時間9分33秒。
目標のサブフォーはなりませんでしたが、強風と寒さの中を走る厳しさを嫌というほど思い知らされ、それに耐えてのゴールという意味では、初めてのフルマラソンに勝るとも劣らない感動のゴールといえるでしょう。
昨日走っている時は、もうこんな辛いこと絶対にしたくないと思っていました。
でも、一日たってこうして振り返っていると、すでに昨日の辛さは消えかけています。
きっと、筋肉痛が治まる頃には完全に消えてしまっているでしょう。
そしてまた来年も・・・
こういうのを「ドM」というのかな (^^ゞ
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お疲れさまでした。
キロ6分ペースでのゴールは立派な記録です。
風が強かったようですが、天気は晴れだったのでは?
木津川のコンディションとすればイイ方だと思います。
過去には雨や雪の時もありました。
休養して次のチャレンジに備えて下さい。
お疲れさまでした。
キロ6分ペースでのゴールは立派な記録です。
風が強かったようですが、天気は晴れだったのでは?
木津川のコンディションとすればイイ方だと思います。
過去には雨や雪の時もありました。
休養して次のチャレンジに備えて下さい。
by: ぴかいち * 2009/02/02 22:33 * URL [ 編集] | page top↑
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お疲れ様でした。本当にすごい風だったですねえ。去年は雨でしたが、雨の方が走りやすかったと思います。
しかしまあ木津川はベストコンディションは期待薄ですね。その中での4時間9分は価値があると思います。来年は、いびがわチャレンジはいかが?
お疲れ様でした。本当にすごい風だったですねえ。去年は雨でしたが、雨の方が走りやすかったと思います。
しかしまあ木津川はベストコンディションは期待薄ですね。その中での4時間9分は価値があると思います。来年は、いびがわチャレンジはいかが?
--Re:--
>ぴかいちさん
スタート時間の頃は晴れていて温かかったので厚手の手袋を脱ぎたいくらいだったけど、折り返しあたりからはずっと曇りで気温も下がってきたような気がします。
それに加えての強風で完全に体が冷えてしまいました。
でも、木津川の条件としてはこれが普通なんですね。
次は鯖街道です。
ゆっくりランを楽しみたいと思っています。
>ぴかいちさん
スタート時間の頃は晴れていて温かかったので厚手の手袋を脱ぎたいくらいだったけど、折り返しあたりからはずっと曇りで気温も下がってきたような気がします。
それに加えての強風で完全に体が冷えてしまいました。
でも、木津川の条件としてはこれが普通なんですね。
次は鯖街道です。
ゆっくりランを楽しみたいと思っています。
--Re:--
>hoyohoyoさん
お疲れ様でした。
東京Mのための調整ランで力を抜いたといいながら、セカンドベストとは恐れ入りました。
東京が楽しみですね。
いびがわも一度走ってみたいと思っていますが、まだ土山で満足のいく走りが出来ていないので心残りもあります。
どっちにしろ、次の目標はサブフォーではなくて、最後まで失速しないでイーブンで走りきるということに切り替えようと思っています。
>hoyohoyoさん
お疲れ様でした。
東京Mのための調整ランで力を抜いたといいながら、セカンドベストとは恐れ入りました。
東京が楽しみですね。
いびがわも一度走ってみたいと思っていますが、まだ土山で満足のいく走りが出来ていないので心残りもあります。
どっちにしろ、次の目標はサブフォーではなくて、最後まで失速しないでイーブンで走りきるということに切り替えようと思っています。
--あれれっ?--
自分は中間地点で2時間ジャストだったので、どこかで抜かれてしまっていたのですね。
向かい風が追い風に変わったときにはうれしかったのですが、冷たい小雨になったり、後半で4時間のペースメーカーにも追い越されて、本当にジョギングペースのままでした。
走ろうという気持ちがありながら体がついていかず、過去最悪の記録となってしまったのが残念。
それでもこれが今の自分のレベルなのですね。
睡眠時間月100時間を下回って、月80~100キロの練習では話になりません。
頑張らねば…。
サブ4目指して頑張ってください!
自分は中間地点で2時間ジャストだったので、どこかで抜かれてしまっていたのですね。
向かい風が追い風に変わったときにはうれしかったのですが、冷たい小雨になったり、後半で4時間のペースメーカーにも追い越されて、本当にジョギングペースのままでした。
走ろうという気持ちがありながら体がついていかず、過去最悪の記録となってしまったのが残念。
それでもこれが今の自分のレベルなのですね。
睡眠時間月100時間を下回って、月80~100キロの練習では話になりません。
頑張らねば…。
サブ4目指して頑張ってください!
--Re: あれれっ?--
KAY.Tさん
私も下を向いて風に耐えながら走っていたので全然気付きませんでした。
本当にあの強風には参りました。
過去最悪の記録ですか?
でも、慢性的な超睡眠不足状態でも走る時間をとって練習しておられるのはさすがです。
KAY先生のそういった積極的な姿勢が、ボランティアで参加された生徒さん達にも良い刺激になっていることでしょう。
お世話になりました。
来年も頑張りましょう。
KAY.Tさん
私も下を向いて風に耐えながら走っていたので全然気付きませんでした。
本当にあの強風には参りました。
過去最悪の記録ですか?
でも、慢性的な超睡眠不足状態でも走る時間をとって練習しておられるのはさすがです。
KAY先生のそういった積極的な姿勢が、ボランティアで参加された生徒さん達にも良い刺激になっていることでしょう。
お世話になりました。
来年も頑張りましょう。
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