一般に自転車のレースといえば、
ツール・ド・フランスのようなロードレースや競輪のようなトラックレースを連想する人が殆どでしょう。
それらの魅力はなんといってもスピードです。
人の力だけで時速60キロも出せる乗り物は他にはありませんから、
観ているだけでも迫力があって、ひきつけられるものです。
ツール・ド・フランスのようなロードレースや競輪のようなトラックレースを連想する人が殆どでしょう。
それらの魅力はなんといってもスピードです。
人の力だけで時速60キロも出せる乗り物は他にはありませんから、
観ているだけでも迫力があって、ひきつけられるものです。
これに比べ、ヒルクライムというレースは一般には殆ど知られていません。
ヒルクライムとは、ただひたすら自転車で坂を登るだけの競技。
スピード感は全くなく、ヒーヒーいいながら、のろのろと、時にはよろけながら、
ひたすら山の上のゴールを目指す競技で、
これは観ているだけでは全く面白くない競技です。
でも不思議なことに、やってみるとなぜか楽しくて病みつきになるものなんです。
そんな坂の魅力に取り付かれたヒルクライマーのことを他人は"坂バカ"と呼びます。
4月6日 パナソニックヒルクライムin伊吹山ドライブウェイ
東西合戦の地、関が原に各地から2000人の"坂バカ"が集結しました。
自転車のレースは初体験の私も参戦です。
受付開始は8時半からですが、関が原町役場の駐車場が1000台分しかないということなので、早めに行くことにして朝4時過ぎに出発。
途中鈴鹿でにしやんをピックアップして、会場に着いたのは7時ちょっと前でした。
それでも駐車場は半分以上埋まっています。
後から来る人はどうするのだろうと心配しましたが、周辺の企業の駐車場も使えるようになっていたようで心配要りませんでした。
特設店をブラブラしながら時間をつぶして、受付を済ませた後、駐車場周辺を軽く走ってウォームアップ。
ところがなんだかタイヤがゴトゴト言っています。
ひぇーこんな時にパンクかよ (ーー;)
まぁ、時間はたっぷりあるので、あわてずチューブ交換。
その後、数人の4040Clubの人たちと顔を合わせ、写真を撮ったり談笑しているうちにスタート地点への移動時間になりました。
移動は、伊吹山ドライブウェイの料金所まで、約2キロのゆっくりとした上り。
パナソニックの電動ママちゃりの先導で、参加者が一列に並びゆっくりと付いて行きます。
料金所に着いたら、そこでまた30分以上の待ち時間。
結局ウォームアップらしいことは殆ど出来ませんでした。
待機中に山の方を見上げると、はるか上の方に小さいカラフルな点が移動していくのが見えます。
先にスタートした選手たちです。
じっと見ていると、なんだか徐々に初めてのレースへの緊張感が高まってきますね。
スタートはゼッケンの順番に10人ずつが組になって30秒おきに行います。
ゼッケン番号は年齢順になっているので、この10人は皆同年代です。
10人が横一列に並んで順番を待っている様子は、小学校の運動会の徒競走を思い出しますね。
私は走るのが遅かったので、自分の順番が徐々に近付いて来るのがなんとなく嫌だったものですが、
今回は、早く順番が来ないかなとワクワクしていました。
さあ、いよいよ私たちの組のカウントダウンです。
3・2・1・ゼロ スタート
わっすごい!! みんな一気に飛ばしていきます。
つられて私も最初からフル回転。
でも、ウォームアップが不十分で最初のうちはなんとなく足が硬い感じですが、これは皆条件は同じですね。
先にスタートした組の人を抜いたり、後からの人に抜かれたりで、自分がどの辺の位置にいるのかよく分からないまま流れに乗って行きます。
そのうちに、最初硬かった足も15分くらいで慣れてきて、順調に動き始めました。
それにしても傾斜は予想していたよりも急な感じがします。
大会のHPでは平均勾配が6.3%となっていたので、それほどたいした事はないと軽く捉えていたのですが、実際にはもっとあるんじゃないかと思うほどに感じました。
やっぱり普段の走り方とは違って、運動負荷が100%近いからそう感じるのでしょうか。
センサーの電池切れで心拍計が使えないけど、おそらく常時160は越えていたでしょう。
高度が上がると、麓の景色がきれいに広がって見えるのですが、それを楽しむ余裕はありません。
ただひたすら上に向かってペダルを漕ぎ続けます。
やがてコーナーで待機している係りの人から「中間地点です」の声。
よっし!! あと半分、このままのペースを保って頑張るぞ。
後半、少しの区間だけ傾斜が下っているところがあって、気持ち的には足を止めて休みたいところですが、ここも頑張って漕ぎ続けました。
そして係りの人から「あと200メートル」の声。
さぁラストスパートです。
でも、それは気持ちだけで、実際にはスピードは上がっていません。
最後のカーブでちょっとふらついて、危うく側溝にはまりそうになりましたが、
気力でもち直し、最後の直線の上りです。
もう心臓は頂点に達し、本当に飛び出しそうでした。
ゴールで顔を上げるとにしやんがカメラを構えているのに気付き、一応ポーズ。
しばらくそのばに立ち止まって、呼吸の落ち着くのを待ちます。
その時、忘れていたストップウォッチを止め、タイムを見たら49分50秒位。
気付くまでの時間が多分1分位だから、正式には49分前後だろうと思っていました。
ところが、後にホームページで発表された正式なリザルトを見ると、
45分48秒で、50~53歳の部で95人中26位ということでした。
えぇーっ本当かな?
でも、計測はICチップだから間違いはないでしょう。
ゴール後は、しばし4040Clubの仲間と写真撮影や談笑を楽しみました。
結局、今日初めて会った4人を含めて9人の4040Clubのメンバーと会うことが出来ました。
さて、ゴール後の一休みを終えて今度は下山です。
先導のオートバイの速度に合わせて、皆でゆっくりと下っていきます。
殆どブレーキを使いっぱなしなので、手がとても疲れました。
スピードがゆっくりなせいもありますが、改めて上ってきた高度の高さと距離の長さを感じます。
こんなところまで上がって来たんだなと、ゆっくりと下りながら、また別の感動が沸いてきました。
今回は第一回目の大会ということで、予想をはるかに上回る応募があり、関係者の皆さんは対応が大変だったと思いますが、最高の天気にも恵まれ、大会は大成功と言えるのではないでしょうか。
ただ、今回は除雪が間に合わず予定のコースが変更になり、頂上には行けなかったことだけが唯一心残りです。
来年は是非、頂上まで行ってみたいものですね。
参加の皆さん、お疲れ様でした。
関係者の皆さんありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
ヒルクライムとは、ただひたすら自転車で坂を登るだけの競技。
スピード感は全くなく、ヒーヒーいいながら、のろのろと、時にはよろけながら、
ひたすら山の上のゴールを目指す競技で、
これは観ているだけでは全く面白くない競技です。
でも不思議なことに、やってみるとなぜか楽しくて病みつきになるものなんです。
そんな坂の魅力に取り付かれたヒルクライマーのことを他人は"坂バカ"と呼びます。
4月6日 パナソニックヒルクライムin伊吹山ドライブウェイ
東西合戦の地、関が原に各地から2000人の"坂バカ"が集結しました。
自転車のレースは初体験の私も参戦です。
受付開始は8時半からですが、関が原町役場の駐車場が1000台分しかないということなので、早めに行くことにして朝4時過ぎに出発。
途中鈴鹿でにしやんをピックアップして、会場に着いたのは7時ちょっと前でした。
それでも駐車場は半分以上埋まっています。
後から来る人はどうするのだろうと心配しましたが、周辺の企業の駐車場も使えるようになっていたようで心配要りませんでした。
特設店をブラブラしながら時間をつぶして、受付を済ませた後、駐車場周辺を軽く走ってウォームアップ。
ところがなんだかタイヤがゴトゴト言っています。
ひぇーこんな時にパンクかよ (ーー;)
まぁ、時間はたっぷりあるので、あわてずチューブ交換。
その後、数人の4040Clubの人たちと顔を合わせ、写真を撮ったり談笑しているうちにスタート地点への移動時間になりました。
移動は、伊吹山ドライブウェイの料金所まで、約2キロのゆっくりとした上り。
パナソニックの電動ママちゃりの先導で、参加者が一列に並びゆっくりと付いて行きます。
料金所に着いたら、そこでまた30分以上の待ち時間。
結局ウォームアップらしいことは殆ど出来ませんでした。
待機中に山の方を見上げると、はるか上の方に小さいカラフルな点が移動していくのが見えます。
先にスタートした選手たちです。
じっと見ていると、なんだか徐々に初めてのレースへの緊張感が高まってきますね。
スタートはゼッケンの順番に10人ずつが組になって30秒おきに行います。
ゼッケン番号は年齢順になっているので、この10人は皆同年代です。
10人が横一列に並んで順番を待っている様子は、小学校の運動会の徒競走を思い出しますね。
私は走るのが遅かったので、自分の順番が徐々に近付いて来るのがなんとなく嫌だったものですが、
今回は、早く順番が来ないかなとワクワクしていました。
さあ、いよいよ私たちの組のカウントダウンです。
3・2・1・ゼロ スタート
わっすごい!! みんな一気に飛ばしていきます。
つられて私も最初からフル回転。
でも、ウォームアップが不十分で最初のうちはなんとなく足が硬い感じですが、これは皆条件は同じですね。
先にスタートした組の人を抜いたり、後からの人に抜かれたりで、自分がどの辺の位置にいるのかよく分からないまま流れに乗って行きます。
そのうちに、最初硬かった足も15分くらいで慣れてきて、順調に動き始めました。
それにしても傾斜は予想していたよりも急な感じがします。
大会のHPでは平均勾配が6.3%となっていたので、それほどたいした事はないと軽く捉えていたのですが、実際にはもっとあるんじゃないかと思うほどに感じました。
やっぱり普段の走り方とは違って、運動負荷が100%近いからそう感じるのでしょうか。
センサーの電池切れで心拍計が使えないけど、おそらく常時160は越えていたでしょう。
高度が上がると、麓の景色がきれいに広がって見えるのですが、それを楽しむ余裕はありません。
ただひたすら上に向かってペダルを漕ぎ続けます。
やがてコーナーで待機している係りの人から「中間地点です」の声。
よっし!! あと半分、このままのペースを保って頑張るぞ。
後半、少しの区間だけ傾斜が下っているところがあって、気持ち的には足を止めて休みたいところですが、ここも頑張って漕ぎ続けました。
そして係りの人から「あと200メートル」の声。
さぁラストスパートです。
でも、それは気持ちだけで、実際にはスピードは上がっていません。
最後のカーブでちょっとふらついて、危うく側溝にはまりそうになりましたが、
気力でもち直し、最後の直線の上りです。
もう心臓は頂点に達し、本当に飛び出しそうでした。
ゴールで顔を上げるとにしやんがカメラを構えているのに気付き、一応ポーズ。
しばらくそのばに立ち止まって、呼吸の落ち着くのを待ちます。
その時、忘れていたストップウォッチを止め、タイムを見たら49分50秒位。
気付くまでの時間が多分1分位だから、正式には49分前後だろうと思っていました。
ところが、後にホームページで発表された正式なリザルトを見ると、
45分48秒で、50~53歳の部で95人中26位ということでした。
えぇーっ本当かな?
でも、計測はICチップだから間違いはないでしょう。
ゴール後は、しばし4040Clubの仲間と写真撮影や談笑を楽しみました。
結局、今日初めて会った4人を含めて9人の4040Clubのメンバーと会うことが出来ました。
さて、ゴール後の一休みを終えて今度は下山です。
先導のオートバイの速度に合わせて、皆でゆっくりと下っていきます。
殆どブレーキを使いっぱなしなので、手がとても疲れました。
スピードがゆっくりなせいもありますが、改めて上ってきた高度の高さと距離の長さを感じます。
こんなところまで上がって来たんだなと、ゆっくりと下りながら、また別の感動が沸いてきました。
今回は第一回目の大会ということで、予想をはるかに上回る応募があり、関係者の皆さんは対応が大変だったと思いますが、最高の天気にも恵まれ、大会は大成功と言えるのではないでしょうか。
ただ、今回は除雪が間に合わず予定のコースが変更になり、頂上には行けなかったことだけが唯一心残りです。
来年は是非、頂上まで行ってみたいものですね。
参加の皆さん、お疲れ様でした。
関係者の皆さんありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
--初参戦、完走、好成績おめでとうございます。--
自転車でヒルクライム・・・・
考えただけでも辛そう。
ゴジュウカラさんが側溝にはまらなくてよかったです。
私はやりたいと決して思わないけど、レースになるほどやる人がいっぱいいるのには驚きです。
お疲れ様でした。
自転車でヒルクライム・・・・
考えただけでも辛そう。
ゴジュウカラさんが側溝にはまらなくてよかったです。
私はやりたいと決して思わないけど、レースになるほどやる人がいっぱいいるのには驚きです。
お疲れ様でした。
by: ふぅ * 2008/04/09 12:24 * URL [ 編集] | page top↑
--Re:初参戦、完走、好成績おめでとうございます--
何をおっしゃいますか?
ヤビツ峠をママチャリで登ったふぅさんは、もう立派な坂バカですよ (^^ゞ
それに今回は100Km越えですか?
ノーマルペダルでそれだけ走ったら立派なものです。
そういえば、私は見なかったのですが、
今回のレースにサルの着ぐるみを着てママチャリで参加した人がいたようですよ。
ふぅさんもやってみますか?
何をおっしゃいますか?
ヤビツ峠をママチャリで登ったふぅさんは、もう立派な坂バカですよ (^^ゞ
それに今回は100Km越えですか?
ノーマルペダルでそれだけ走ったら立派なものです。
そういえば、私は見なかったのですが、
今回のレースにサルの着ぐるみを着てママチャリで参加した人がいたようですよ。
ふぅさんもやってみますか?
--仮装レース--
遅ればせながらお疲れさまでした。
完走おめでとうございます。
いつもこういったレースには、大会を盛り上げてくれるいろんな方がおられますね。
ホノルルマラソンやハワイアイアンマンの「カウマン」さんなんかはその典型です。
伊賀シティマラソンではたくさんの忍者が、時々タイガーマスクがあちこちのマラソンを走ってたり…。
ママチャリにサルの着ぐるみですか、着ぐるみは恐らく汗だらけ、ママチャリで走れるパワーは相当なものでしょう。
なかなかマネはできませんが、遊び心を持った風流な人になりたいものですね。
遅ればせながらお疲れさまでした。
完走おめでとうございます。
いつもこういったレースには、大会を盛り上げてくれるいろんな方がおられますね。
ホノルルマラソンやハワイアイアンマンの「カウマン」さんなんかはその典型です。
伊賀シティマラソンではたくさんの忍者が、時々タイガーマスクがあちこちのマラソンを走ってたり…。
ママチャリにサルの着ぐるみですか、着ぐるみは恐らく汗だらけ、ママチャリで走れるパワーは相当なものでしょう。
なかなかマネはできませんが、遊び心を持った風流な人になりたいものですね。
--Re:仮装レース--
KAY.Tさん
今回、私の見た限りでは仮装して走っている人はいませんでした。
お猿さんは見てみたかったけど・・・
それにしても良くこんなことを思いつくもんですよね。
私は目立つことは嫌いだから、こういう人の考える事は良く分かりません。
でも、こんな突拍子もない事をやる人がいるから世の中面白いし、新しいものが生み出されてくるんでしょうね。
KAY.Tさん
今回、私の見た限りでは仮装して走っている人はいませんでした。
お猿さんは見てみたかったけど・・・
それにしても良くこんなことを思いつくもんですよね。
私は目立つことは嫌いだから、こういう人の考える事は良く分かりません。
でも、こんな突拍子もない事をやる人がいるから世の中面白いし、新しいものが生み出されてくるんでしょうね。
トラックバックURL
→http://nomore86.blog106.fc2.com/tb.php/63-48fbb6d0
→http://nomore86.blog106.fc2.com/tb.php/63-48fbb6d0